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安倍流「教育改革」で学校はどうなる

2007-05-12

安倍流「教育改革」で学校はどうなる 弁護士杉島幸生

 最近、子どもをめぐるいろいろな事件が起きています。いじめ、自殺、引きこもり、学級崩壊、学力低下・・・子どもによる事件もあとを断ちません。新聞やテレビなんかでそうしたニュースをみて「うちの子は大丈夫だろうか、うちの子の学校は・・・、先生もっとちゃんとしてちょうだいよ」なんて思ったりしたことも一度や二度ではないことだと思います。
 そんな親の不安に応えるかのように、どこかの政治家たちは、「教育を立て直す必要がある。教育再生だ!だめな先生はやめさせろ! 子どもにしつけを!」なんて威勢のいい声をあげています。このニュースを読んでいる人のなかにも、「そのとお~り」なんて思っている人もきっといることでしょう。
 でも、本当にそうなのでしょうか。昨年、安倍総理の肝いりで戦後教育をささえてきた教育基本法が変えられてしまいました。新法では、子どもたちに徳目を教えることを教育の目標にさだめ、国を愛する心をそだてるとしています。「おとうちゃん、おかあちゃんを大切にしなさいよ」ぐらいのことでしたら特に気にすることもないのかもしれません。でも、これが「国に尽くすことが大切なんだよ」、「自分よりも社会を大切にしなさいね」ということになればどうでしょうか。憲法を改悪して日本を戦争する国にしようとしている安倍総理のこと、子どもたちを戦争にかりたてる教育がすすめられていくということになりかねません。安倍総理は、学校にも競争原理を取り入れるとも言っています。学校ごとに成績をつけて成績順に予算をつける。そうすれば学校も教師も必死で子どもたちを教育するだろうというのです。先だって行われた全校学力テストはそのための下準備です。でも、すべての子どもたちが希望の学校に行けるわけではありません。政府がだめな学校ときめつけられた学校に通う子どもたちは少ない予算のなかで不充分な教育をうけることになります。また学力テストだけを基準に学校の順番をつけるとなれば学力と関係ない部分の教育はおざなりになってしまいます。先生の免許更新制度もそうした学力競争だけに役立つ先生を選別するための道具になっていくことでしょう(詳しくは、安倍流「教育改革」で学校はどうなる:大月書店を参照)。
 子どもを成績でしか見ないような教師のなかで、競争・競争にあけくれ、「徳目」の授業で心をあやられ、あげくの果ては戦争に駆り出される・・・・そんな教育のなかで子ども時代をすごさせるのか、子ども同士、先生たちとののびのびとした心のふれあいのなかで子どもたちの成長を願うのか。いま、その選択がとわれています 

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カテゴリー: くらし 

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