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三井マリ子さん 高裁の逆転勝訴判決が最高裁で確定

2011-02-01

三井マリ子さん 高裁の逆転勝訴判決が最高裁で確定

             弁護士寺沢勝子

 

男女平等を阻もうとする一部勢力の圧力(バックラッシュ勢力といいます)に屈して、豊中市の男女共同参画センター「すてっぷ」の非常勤館長だった、三井マリ子さんを平成16年3月末に雇い止めした事件で平成22年3月30日、大阪高裁で慰謝料の支払いを豊中市と豊中市男女共同参画財団に命じる逆転勝訴の判決が出ました。

豊中市と財団は最高裁に上告していましたが、平成23年1月20日、最高裁は上告を棄却し、勝訴判決が確定しました。

三井さんは「すてっぷ」の館長として男女平等政策を押し進めてきましたが、なんとかして三井さんを辞めさせて男女平等を阻もうとするバックラッシュ勢力は、嫌がらせをしたり、ビラをまいたり、夜人気のないところで三井さんを含む女性たち3人を市会議員が机をたたいて怒鳴るなどを繰り返してきました。しかし、三井さんはひるまなかったのでみませんでした。豊中市は男女共同参画条例(市長の公約)を通すため、豊中市は三井さん排除に乗り出しました。三井さんには組織変更の中身を隠し続け、常勤館長は「第一儀的には三井さんです。」とウソをつき、「三井さんを押しのけてまで館長になるつもりはありません。」と言う新館長予定者にもウソをついて「あなたしかいない。」と説得して承諾させ形だけの採用試験をして新館長を採用しました。

一審では1年契約を更新されるという期待権はなかったし、採用試験も適正に行なわれたとして敗訴しました。

しかし、高裁判決はバックラッシュ勢力の攻撃の実態と豊中市がこの攻撃に屈していく様子を詳しく認定。「一部勢力の動きに屈し」て行った豊中市の部長と財団の事務局長の行為 は現館長の地位にある「三井さんの人格を侮辱した」としました。

他の自治体でもバックラッシュ勢力は教育、男女平等など対象を変えて攻撃をしてきています。行政の中にはこれに屈して、姿勢を曲げてしまうものも多いのですが、バックラッシュ勢力の攻撃とそれに屈していく行政のありようをしっかり認定したうえで、人格権侵害を認めたこの判決の意義はたいへん大きく、最高裁でも勝訴して確定したのです。

 

カテゴリー: 労働 

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